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ごあいさつ

超高齢社会の進展に伴い、食事がうまく呑み込めず肺炎や時にのどを詰めてしまう高齢者※1が増加、胃ろうの問題も絡み社会問題となっています。そうした現状に医療現場では様々な訓練や工夫を凝らした食事介助、介護食※2が研究されていますが、楽しみとしての「食」の魅力に乏しいのが実情です。そこで京都の伝統食産業の方にご協力いただき、「食」が本来持つ文化としての価値をこめた「京介食(きょうかいしょく)」というブランドを立ち上げました。京都の医療・介護の専門職と京都の伝統食産業が連携することで作り上げた医学と文化の融合した新たな食の提案は障害のある方だけではなく多くの方々と共に楽しんでいただける「食のバリアフリー」を目指しました。この「食のバリアフリー」は医療と地域、介護する人とされる人の垣根を取り払い地域全体で生活を支えていこうという地域づくりの理念と「年をとること、そして食べられなくなること」を元気なうちから考えていただくきっかけになることを目指しました。本商品を通じて私どもの思いを多くの方々に共有していただき、最期まで豊かな人生、それを支える京都の町づくりを皆様と一緒に考え、支えていけたらと願っています。

脚注

※1:摂食嚥下障害と言われ神経疾患や加齢による筋力低下から食事がうまく呑み込めず、気管に入ってしまう障害

※2:摂食嚥下障害の方の介護食はやわらかいだけではなく、お餅のように喉に付着しやすいものは避けられます。また、お煎餅のように口の中で大小さまざまに崩れてしまう食品も気管に入りやすく危険とされています

                         京介食推進協議会 

                         会長 荒金英樹

                         令和元年十二月吉日

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